前回は、妻が取引先に身に覚えのない電話をかけ、仕事が止まってしまった話を書きました。
最後は、占い師のもとへ足を運んだ、というところで終わっています。
今回は、そのとき占い師に言われたことを書きます。
▶ 「奥さんから電話あったんだけど?」妻の豹変で、仕事が止まった日|占い日記 #4
何もできなかった1週間

事件から、1週間ぐらい経ったころでしょうか。
その間、私は妻の症状をネットで検索して調べ続けました。
電話相談の窓口を見つけては、手当たり次第に電話もかけました。
夜、妻が寝静まったあと、パソコンの画面に並ぶ病名を一つずつ読んでいく。
受話器の向こうの相談員さんに、同じ説明を何度も繰り返す。
そんな毎日でした。
調べれば調べるほど、心の病気であることは間違いないようでした。
でも、肝心の妻は、病院へ行きたがりません。
病気の見当はついている。
それなのに、目の前の妻に対して、私は何もすることができませんでした。
「大変なことが起きたんです」
妻の気持ちを知りたい。
その思いだけで、いつもの占い師のもとを訪れました。
席に着くなり、「大変なことが起きたんです」と切り出しました。
取引先からの電話のこと。
妻の携帯に残っていた発信履歴のこと。
「知らない」と言い続ける妻のこと。
一連の出来事を、順番に話していきました。
そのときの私のオーラは、ひどく乱れていたそうです。
まあ、そうでしょうね。
1週間ろくに眠れていなかったのですから。
占いで、病気の診断はしてはいけない
ここで一つ、大事なことを書いておきます。
占いでは、病気の診断をしてはいけません。
もし「それは〇〇という病気ですね」と言い切る占い師に出会ったら、注意してください。
この日も、占い師は妻の病気については何も言わなかったと記憶しています。
私自身も、それは言われてはいけないことだと思っていました。
見てもらったのは、あくまで妻の「気持ち」です。
タロットに出た「寂しい、孤独」
占い師が、タロットをめくっていきます。
一枚、また一枚。
私は、その手元をじっと見ていました。
「うーん、奥さんは、心を閉ざしているみたいね」
少し間があって、
「寂しい、孤独というのも出ている」
そんな言葉が、占い師の口から出てきました。
……寂しい。孤独。
たしかに、思い当たることがありました。
妻には仕事をいろいろ任せっきりで、ゆっくり話をすることもしていませんでした。
一人にさせていたのかもしれません。
占い師からは、こんなことも言われました。
「一緒に食事とか、散歩に行ってみたらどうかな?」
でも、そのときの妻は、食事や散歩に行けるような状態ではありませんでした。
それができるようになるのは、もっと後のことです。
占いで出るのは、そこまででした。
病院では出てこない、心のこと
「心を閉ざしている」「寂しい」「孤独」。
こういう心のことは、病院に行っても出てきませんよね。
病院は、病気を診るところです。
占いは、医学とは違う視点から心を見るところです。
私は、こういう使い方なら占いはいいなって思うのです。
もっとも、当時の私にそんなことを考える余裕はありませんでした。
妻が何を考えているのかを教えてほしい。
頭の中は、その思いでいっぱいでした。
気持ちはわからないまま。でも、少し軽くなった

いつもの40分、4,000円。
結局、妻の気持ちがはっきりわかったわけではありません。
それでも、店を出たとき、来る前よりも少しだけ肩の力が抜けていました。
1週間、誰にも言えずに一人で抱えていたことを、聞いてもらえた。
そのことが、私の心を少し軽くしてくれたように思います。
妻を一人にさせていた私自身も、誰かに話を聞いてほしかったのかもしれません。
次回は、もう一人、別の占い師に会った話を書こうと思います。







