前回は、いつもの占い師に妻の気持ちを見てもらった話を書きました。
タロットに出たのは、「心を閉ざしている」「寂しい、孤独」という言葉でした。
今回は、もう一人、別の占い師に会った話です。
▶ 「奥さんは、心を閉ざしているみたいね」妻の気持ちを知りたくて占い師を訪ねた日|占い日記 #5
それでも、妻の気持ちが知りたかった
妻の気持ちを、どうしても聞きたかった。
知りたかった。
いつもの占い師さんは、良い人です。
でも、所詮は占い師。
……というと、失礼になりそうですが。
当時の私が望んでいたのは、カードをめくってくれる人ではありませんでした。
占いは統計学なので、人の気持ちはわからない。
そう思っていたのです。
河原町は、占い師の街?
行き先は、同じ河原町でした。
河原町は、占い師の街なのでしょうか。
私は詳しくないのですが、検索してみると、たくさんの占い師さんが活躍されています。
ネットで、占いの館の占い師の紹介を見ていきました。
その中に、ちょっと気になる人がいました。
どうやら、シャーマンに近い人らしい。
紹介には、そんなことが書かれていました。
お名前はここでは出せないので、いつもストールを羽織っていたことから「ストールさん」と呼ぶことにします。
道具を使わない占い師
ストールさんは、40代ぐらいの女性です。
占いに、道具は使いません。
カードも、水晶もなし。
霊視で占うタイプの人です。
じつは、このタイプの占い師には注意が必要だということを、私は後に知ることになります。
ただ、ストールさんは、問題のない人でした。
席に着いて、これまでの出来事を話しました。
取引先からの電話のこと。
病院へ行こうとしない妻のこと。
ただ、いつもの占い師に見てもらったことは、内緒にしていました。
目が合わない

ストールさんは、穏やかな笑顔が特徴的な人です。
うん、うん、と静かにうなずきながら、私の話を聞いてくれました。
しかし、目は合いません。
私の顔のほうを向いてはいるのです。
でも、その目は、どこか別の世界を見ながら話を聞いているような。
そんな不思議な感じがしました。
「視点を変えてみること」
話し終えると、ストールさんはこう言いました。
「奥さんは、心を閉ざしている」
いつもの占い師と、同じ言葉でした。
「だから、何を考えているかは見えない」
……見えない。
妻の気持ちを知りたくてここへ来た私には、正直、こたえる一言でした。
そのかわりにストールさんが言ったのが、「視点を変えてみること」でした。
落ち込む私に、優しく語りかけるように。
どこかに、ヒントとなるものがあるはず。
それは、いつもの風景に混ざっているかもしれない。
注意して見てみなさい、と。
ストールさんは、何度もこの言葉を繰り返していました。
視点を変えてみる。
視点を変えてみる。
帰り道、ずっと考えていた

40分、4,000円。
奇しくも、いつもの占い師と同じでした。
帰り道、ストールさんの言葉の意味を、ずっと考えていました。
視点を変える。
いつもの風景の中に、ヒントがある。
いったい、何をどう見ればいいのか。
河原町の人混みを抜けて家に着くまで考え続けましたが、私にはわかりませんでした。
答えをもらいに行ったのに、宿題をもらって帰ってきた。
そんな気分でした。
占いがくれるのは、わかりにくいヒント
今になって思えば、「視点を変えてみる」というのは、ストールさんの出せる精一杯の情報だったのだと思います。
占いは、答えは出してくれません。
いつも、ヒントだけです。
しかも、わかりにくいヒント。
それでも、あのときの私は、そのヒントを握りしめて帰るしかありませんでした。
次回は、30代のころにお世話になった、ある霊能者の奇跡の話を書こうと思います。
会ったことはなく、ネットで見つけて、メールだけでやり取りをしていた人です。
その経験があったから、私はシャーマンに惹かれたのです。







