何年も治らなかった首の痛みが消えた。メールだけの霊能者に言われた「風船と線香」の供養|占い日記 #7

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線香の火を風船に近づける手元の水彩画風イラスト

前回は、霊視の占い師「ストールさん」に、妻の気持ちを聞きに行った話を書きました。
その最後に、私がシャーマンのような人に惹かれる理由がある、と書きました。
今回は、その理由の話です。

▶ 「視点を変えてみること」霊視の占い師に、妻の気持ちを聞きに行った日|占い日記 #6

時間は、ずいぶんさかのぼります。
まだ占いの館に通う前、私が30代のころの話です。

目次

上を向けない毎日

20代から30代にかけて、私はずっと首の痛みに悩まされていました。

病院で、CTやMRIの検査も受けました。
診断は、頚椎椎間板ヘルニア。
ただ、そこまでひどい状態ではない、とのことでした。

そこまでひどくない。
そう言われても、痛いものは痛いのです。

まず、上を向くことができません。
これは日常的にです。
高い棚の物を取るときも、空を見上げるときも、首ではなく腰から反らしていました。

そして、ときどき、寝違えたような状態になります。
朝起きると、首が回らない。
まっすぐ正面を向くことすらできない。

そのたびに病院へ行って、注射で処置してもらっていました。
首に打つ注射です。
何度打っても、慣れるものではありませんでした。

困ったのは、仕事です。
とにかく、キーボードを打つのがしんどい。

首が痛いと、肩までこってくるのです。
画面に向かって少し打っては、手を止めて首をさする。
肩を回して、また打つ。
集中したいときほど、首と肩が邪魔をしてきました。

どこへ行っても、治らなかった

病院は、何軒も回りました。
カイロプラクティックにも、整体にも行きました。
評判がいいと聞けば、少し遠くても足を運びました。

でも、よくならない。

施術を受けた直後は、少し楽になった気がします。
ところが、何日かすると元に戻っている。
その繰り返しでした。

この首とは、一生付き合っていくしかないのかなあ。
そう思って、半分あきらめかけていました。

ダメ元で頼んだ、メールの鑑定

夜、首に手を当ててパソコンに向かう男性の後ろ姿の水彩画風イラスト

そんなある日のことです。
夜、なんとなくネットを見ていて、あるサイトにたどり着きました。

占いのサイトでした。
ただ、占い師さん自身が運営しているのではなく、仲介する人が運営していて、何人かの占い師さんが紹介されている。
そんな形のサイトでした。

その中の一人の紹介文を読んで、手が止まりました。
占いというより、霊能者のような感じの人だったのです。

正直、怪しいとは思いました。
首の痛みを、占いで?
病院でも治らないものが?

でも、もうほかに試すものが残っていませんでした。
ダメ元です。
お願いしてみることにしました。

料金は、8,000円ぐらいだったと思います。
鑑定の流れは、少し変わっていました。

まず、こちらが今の状況をメールで送ります。
それを仲介の人が印刷して、霊能者の先生に手渡す。
先生は、鑑定を手書きで書くようです。
その手書きの鑑定を、仲介の人がパソコンで打ち直して、メールで送ってくれる。
そういう仕組みでした。

ネットで見つけたのに、先生のところだけは紙と鉛筆。
なんだか、そこに妙な本物らしさを感じたのを覚えています。

首の痛みのこと、検査の結果のこと、どこへ行っても治らなかったこと。
思いつくかぎり書いて、送信ボタンを押しました。

「交通事故で亡くなった人の霊が、ついていました」

数日後、鑑定の結果が届きました。

とても丁寧な鑑定でした。
打ち直されたものとはいえ、先生が手で書いた言葉です。
こちらの書いたことを一つひとつ受け止めてくれているのが、文面から伝わってきます。

読み進めていくと、こう書かれていました。

交通事故で亡くなった人の霊が、ついていた。

……霊、ですか。

画面の前で、しばらく固まっていたと思います。
首の痛みの原因が、霊。
医者からも、整体の先生からも、一度も聞いたことのない説明でした。

しかも、メールには、その霊の名前まで書かれていました。
ここには書きませんが、知らない人の名前です。
名前があるだけで、急に話が生々しくなりました。

ただ、続きを読むと、こうありました。
その霊は、すでに除霊をしたので、今はもうついていない。
でも、その霊と約束をしたので、供養だと思って、次のことをやってほしい。

風船と線香の20日間

その「次のこと」というのが、こうです。

風船を膨らませる。
線香に火をつける。
その線香で、風船を割る。

ついていた霊は、自分が事故にあったことを、わかっていない。
風船が割れることで、それを思い出してもらうことができる。
これを、20日間続けてほしい。

何度読み返しても、そう書いてありました。

正直に言うと、少し笑ってしまいました。
50代になった今なら、もっと笑っていたかもしれません。
でも、あのときの私は、わらにもすがる思いでした。

風船は、100円ショップで売っていました。
色は自由とのことだったので、袋に入っていたものを順番に使いました。
線香は、家にあったものです。

儀式は、午前中にやりました。
風船を膨らませて、線香に火をつけて、そっと近づける。
パン、と乾いた音がします。

わかっていても、毎回びくっとしました。
事故の瞬間を思い出してもらう音なのかな。
そう考えると、ふざけてやる気にはなれませんでした。

そうして、言われたとおり20日間、続けました。

治らなかった。……と、思っていた

草原に立って空を見上げる男性の後ろ姿の水彩画風イラスト

20日間が終わっても、首の痛みはすぐには治りませんでした。

ああ、やっぱりだめだったか。
8,000円と、風船代。
まあ、そんなものだよな、と。

笑ってごまかして、そのことは忘れてしまいました。

それから、数か月がたったころです。

何をしていたときだったかは、覚えていません。
本当に何気なく、ふと、気がつきました。

そういえば、最近、首が痛くならない。

あれ?
上を向いてみると、向けるのです。
あれだけ向けなかった上が、普通に向ける。

寝違えたような朝も、いつのまにか来なくなっていました。

気がつけば、肩こりも、ほとんどしなくなっていました。
キーボードを打つのも、もう苦になりません。
もちろん、無理をすれば肩はこります。
でも、それは誰でもそうですよね。

思い当たることは、ひとつしかありません。
あの霊能者に見てもらったことだけです。

一度も会ったことのない人です。
顔も知らないし、声を聞いたこともない。
やり取りしたのは、仲介の人を通したメールだけ。
それなのに、何年も付き合ってきた痛みが、消えていました。

どこへ行っても治らなかったものが、治った。

じつは、この先生には、首が治ったあとにも、別のことで鑑定をお願いしています。
その話は、またいつか書こうと思います。

信じないのも、信じすぎるのも、損をする

今になって考えると、いろいろな説明はできます。

風船を割るという、少し変わった行為を20日間続けたことで、一種の自己催眠のようなものがかかって、自然に治っていったのかもしれません。
たまたま治る時期だった、ということもあるでしょう。

それでも、思うのです。

世の中には、説明のできないことも起きるのかもしれない。
そういう力を持っている人も、どこかにいるのかもしれない。

私が、霊視をする人やシャーマンのような人に惹かれるようになったのは、この経験があったからです。

ただ、ひとつ言えることがあります。

まったく信じないのは、ある意味、損をしている。
でも、信じすぎるのも、やっぱり損をする。

誤解のないように書いておきます。
病院へ行かずに霊能者を頼ればいい、と言いたいのではありません。
私も、検査を受けて、治療を続けて、それでもだめだったから、ダメ元でお願いしたのです。
体のことは、まずお医者さんに診てもらってください。
そのうえで、どうにもならないときに、こういう道もあった。
私の場合は、それだけの話です。

前回、霊視の占い師には注意が必要だと書きました。
それは、このあたりの話とつながっています。

次回は、こんな霊視の占い師は気をつけたほうがいい、という私の考えを書こうと思います。

▶ 「遠いご先祖が怒っている」と言われた日。こんな霊視の占い師には気をつけてほしい|占い日記 #8

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